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明治新政府コース

大政奉還後の新政府で各省庁の制度を作った 12 名


大政奉還(1867)後の明治新政府で、内政・司法・外交・財政・教育・警察・衛生・農業・開拓・宮中といった各分野の制度を一から作り上げた 12 名を訪ねるコース。現在の日本の行政・経済・社会インフラの原型は、この明治初期 20 年間に薩摩・佐賀を中心とした元勲たちの手で築かれた。

官僚 所要 105 分 12 名

散歩経路マップ

マーカー番号は 人物紹介の順番(時系列・物語順)です。経路ラインは 効率よく歩ける順番で結んでいます。番号順と歩く順が異なるルートでは、線を辿る方が散策しやすくなります。

地図データ: © OpenStreetMap contributors

このコースの楽しみ方

大政奉還(1867)後の明治新政府で、内政・司法・外交・財政・教育・警察・衛生・農業・開拓・宮中といった各分野の制度を一から作り上げた 12 名を、各自の「定義的な就任・創設の年」順に時系列で訪ねるコース。

約 105 分の散策で、現在の日本の各省庁(内務省 → 総務省・厚労省・国交省、司法省 → 法務省、大蔵省 → 財務省、文部省 → 文科省、外務省、宮内庁など)、日本銀行、警察制度、公衆衛生、北海道開拓 — それらの起点を一気に巡れる。

時系列で並べると、明治政府が 1869 年の開拓使から始まり、1872-74 年に外務・内務・司法・衛生・警察と中枢の省庁機能を一気に立ち上げ、1875-76 年に農業・地方行政、1879-82 年に宮中・財政・中央銀行、最後の 1885 年に内閣制度と文部省を整備して「近代国家の骨組み」をほぼ完成させた、という 16 年間の段階的構築が浮かび上がる。

注目してほしいのは、このコースに薩摩・佐賀・大村出身者が偏ること。長州出身者(伊藤博文・山県有朋・井上馨など)は青山霊園以外に眠っているため、結果として明治新政府の「もう一つの主役」だった薩摩・肥前(佐賀・大村)が前面に出る構成になっている。各人物の業績は単独でも十分に大きいが、本コースを通すと「開拓の黒田 → 外交の副島 → 内政の大久保 → 司法の大木 → 衛生の長与 → 警察の川路 → 農業の津田 → 内務実務の三島 → 宮中の吉井 → 財政の松方と吉原 → 教育の森」という分業の構図が浮かび上がる。明治国家は薩長閥の独占ではなく、複数の領域専門家による分業体制で築かれたことが見えてくる。

歩く順番は本文の時系列を目安に、各人物の区画番号(個別ページに記載)で実際の動線を組むのがおすすめ。

Google Maps で散歩経路を開く

12 名の墓所を分野別に巡る徒歩経路を Google Maps の徒歩モードで開けます。

🚶 散歩経路を Google Maps で開く

総距離 約 1.2 km、墓所間 15-20 分(参拝込み 100-110 分)。

巡る人物(12 名)

  1. 1
    大久保 利通の肖像

    大久保 利通 おおくぼ としみち

    1830 - 1878 江戸・明治 政治家 1種イ2号15側

    内務省の創設者(1873)、初代内務卿。殖産興業・地租改正・廃藩置県を統括した近代日本最大の政治家。本コースの起点

  2. 2
    大木 喬任の肖像

    大木 喬任 おおき たかとう

    1832 - 1899 江戸・明治 政治家 1種イ5号7側

    佐賀の七賢人。司法卿として近代法典の整備を進め、文部卿として教育制度の骨格を築いた肥前佐賀の政治家、伯爵

  3. 3
    副島 種臣の肖像

    副島 種臣 そえじま たねおみ

    1828 - 1905 江戸・明治 政治家 1種イ21号1側

    佐賀の七賢人。外務卿としてマリア・ルス号事件(1872)で清国人苦力の奴隷的契約を解放した外交家、東洋随一と評された書家、伯爵

  4. 4
    黒田 清隆の肖像

    黒田 清隆 くろだ きよたか

    1840 - 1900 江戸・明治 政治家 1種イ1号9側

    北海道開拓使長官として 10 年間で札幌・小樽の都市建設、屯田兵制度、農業・鉱業の近代化を主導。第 2 代総理大臣

  5. 5
    川路 利良の肖像

    川路 利良 かわじ としよし

    1834 - 1879 江戸・明治 軍人 1種イ4号1側

    初代大警視。フランス警察制度を範に日本警察を一から作り上げた薩摩出身の警察官僚。「警察制度の父」

  6. 6
    三島 通庸の肖像

    三島 通庸 みしま みちつね

    1835 - 1888 江戸・明治 政治家 1種イ9号12

    内務官僚・「鬼県令」。山形・福島・栃木の県令として大規模道路網(萬世大路)を建設、東北の近代化インフラを整備した薩摩出身、子爵

  7. 7
    森 有礼の肖像

    森 有礼 もり ありのり

    1847 - 1889 江戸・明治 政治家 1種イ1号12側

    初代文部大臣。学制改革と師範教育制度を整備、近代教育の骨格を築いた薩摩出身の政治家・外交官

  8. 8
    津田 仙の肖像

    津田 仙 つだ せん

    1837 - 1908 江戸・明治 学者

    佐倉藩士、幕府外国奉行通弁役として渡米後、ウィーン万博で西洋農法を学んで導入。学農社農学校・『農業雑誌』を創立し日本初の通信販売を実施。青山学院創設に関与、娘・梅子(津田塾大学創立者)を最初期の女子留学生として米国へ送った

  9. 9
    松方 正義の肖像

    松方 正義 まつかた まさよし

    1835 - 1924 明治 政治家 1種ロ17号1側

    大蔵卿として松方デフレを断行、日本銀行を創設して近代財政の基礎を築いた薩摩出身の財政家。第 4・6 代総理大臣

  10. 10
    吉原 重俊の肖像

    吉原 重俊 よしはら しげとし

    1845 - 1887 江戸・明治 実業家 1種イ4号4側

    日本銀行初代総裁。米国イェール大学留学組、松方正義の右腕として日銀創設を主導した薩摩出身の財政家

  11. 11
    長与 専斎の肖像

    長与 専斎 ながよ せんさい

    1838 - 1902 江戸・明治 学者 1種イ12号2側

    初代内務省衛生局長。「衛生」の語を作り、医制を制定して近代日本の公衆衛生の骨格を築いた肥前大村出身の蘭方医

  12. 12
    吉井 友実の肖像

    吉井 友実 よしい ともざね

    1828 - 1891 江戸・明治 政治家 1種イ6号4側

    薩摩出身、下加治屋町郷中で西郷・大久保と幼馴染。明治天皇側近・宮内省顧問として宮中の制度を整え、日本鉄道社長として東北本線敷設を主導した伯爵