R O U T E

坂の上の雲コース

司馬遼太郎の名作に登場する明治の群像 — 日清・日露を時系列で歩く


司馬遼太郎『坂の上の雲』に登場する明治日本の軍人・外交官 16 名を、彼らが活躍した時系列順に訪ねるコース。情報統括(福島安正)・海軍体制整備・日英同盟・旅順港閉塞・旅順攻略・黒溝台・奉天・日本海海戦・ポーツマス条約まで、1894-1905 年の 11 年を一筆書きで辿れる本サイト最長級のコース。

坂の上の雲 所要 145 分 16 名

散歩経路マップ

マーカー番号は 人物紹介の順番(時系列・物語順)です。経路ラインは 効率よく歩ける順番で結んでいます。番号順と歩く順が異なるルートでは、線を辿る方が散策しやすくなります。

地図データ: © OpenStreetMap contributors

このコースの楽しみ方

司馬遼太郎『坂の上の雲』(1968-1972 連載、2009-2011 NHK スペシャルドラマ化)に登場する明治の人物たちが、青山霊園に揃って眠っている。本作は秋山好古・秋山真之兄弟と正岡子規を軸に、日清・日露戦争を経て近代国家として駆け上がる明治日本を描いた群像劇。

このコースでは、原作で重要な役を担う 16 名を、彼らが歴史の舞台で主役を演じた時系列順に並べた。歩きながら、日清戦争(1894-95)から日露戦争終結(1905)までの 11 年が、一人ずつ墓を訪ねるごとに進んでいく構成になっている。

約 145 分の散策で、日清・日露の戦争を時系列で「肌で感じ取る」ことができる。墓を訪ねる順番がそのまま歴史の流れになっているため、原作・NHK ドラマを観たあとに歩くと、物語の感触が立体的に蘇る。

戦闘の現場指揮(乃木・奥・秋山・野津・長谷川)、海軍の前線(広瀬・島村・加藤・山下)、後方の制度設計(川上・福島・山本)、外交による下地作りと幕引き(林・小村)、技術と兵器開発(伊集院) — 戦争を勝つには現場の勇戦だけでなく、開戦前の艦隊整備と情報統括・国際同盟、戦後の講和外交までが一体で必要だった、という構図がコース全体から立ち上がってくる。

秋山真之と正岡子規は青山霊園に眠っていない。原作の主要キャラクターから「青山霊園にいる人物だけ」を抽出した構成だが、時系列で並べたことで、本作が描いた「坂の上の雲を駆け上がる明治日本」の臨場感は十分伝わるはず。

Google Maps で散歩経路を開く

16 名の墓所を時系列順に巡る徒歩経路を Google Maps の徒歩モードで開けます。

🚶 散歩経路を Google Maps で開く

総距離 約 2.1 km、墓所間 25-35 分(参拝込み 140-150 分)。本サイト最長級のコース、立山墓地(山下源太郎)まで足を伸ばす点に注意。

巡る人物(16 名)

  1. 1
    川上 操六の肖像

    川上 操六 かわかみ そうろく

    1848 - 1899 江戸・明治 軍人 1種イ13号13側

    明治27-28年(1894-95) / 日清戦争 — 参謀本部次長として作戦を立案、明治陸軍の参謀システムを整備した「明治陸軍の頭脳」

  2. 2
    福島 安正の肖像

    福島 安正 ふくしま やすまさ

    1852 - 1919 明治・大正 軍人 1種イ16号4側

    明治25-37年(1892-1904) / 情報統括 — シベリア単騎横断(1892-93)で知られる陸軍情報将校、参謀本部第二部長として日清・日露の対露情報戦を統括した「明治陸軍の情報基盤を作った男」

  3. 3
    山本 権兵衛の肖像

    山本 権兵衛 やまもと ごんべえ

    1852 - 1933 明治・大正 政治家 1種イ9号26側

    明治33-37年(1900-1904) / 海軍体制整備 — 海軍大臣として六六艦隊(戦艦三笠含む)を整え、東郷平八郎を連合艦隊司令長官に抜擢した「日本海海戦勝利の体制を後方で作った人」

  4. 4
    林 董の肖像

    林 董 はやし ただす

    1850 - 1913 明治 政治家 2種イ10号

    明治35年(1902年)1月 / 日英同盟締結 — 駐英公使として英国外相ランズダウンとロンドンで調印。日露戦争でフランスの対露参戦を抑止する国際的バックアップを作った「日英同盟の現場責任者」

  5. 5
    有馬 良橘の肖像

    有馬 良橘 ありま りょうきつ

    1861 - 1944 明治・昭和 軍人 1種イ9号8側

    明治37年(1904)2-3月 / 旅順港閉塞作戦立案 — 連合艦隊参謀として旅順艦隊封じ込め作戦を立案、第一次閉塞では自ら報国丸指揮官として参加、第二次閉塞で親友広瀬武夫を送り出した

  6. 6
    広瀬 武夫の肖像

    広瀬 武夫 ひろせ たけお

    1868 - 1904 明治 軍人 1種イ21号9側

    明治37年(1904)3月 / 第二次旅順港閉塞作戦 — 福井丸指揮官として部下杉野孫七を助けようとして戦死、「軍神」と讃えられた日露戦争最初の英雄

  7. 7
    奥 保鞏の肖像

    奥 保鞏 おく やすかた

    1847 - 1930 明治・大正 軍人

    明治37年(1904)5月 / 南山の戦い — 第二軍司令官として遼東半島の要衝・南山を一日 4,387 名の死傷を出して奪取、旅順を陸路で孤立させた「南山の奥」

  8. 8
    乃木 希典の肖像

    乃木 希典 のぎ まれすけ

    1849 - 1912 江戸・明治 軍人 1種ロ10号26側

    明治37年8月-38年1月 / 旅順攻略戦 — 第3軍司令官として203高地を陥落させる。自身の長男・次男を戦地で失った

  9. 9
    秋山 好古の肖像

    秋山 好古 あきやま よしふる

    1859 - 1930 明治・大正 軍人 1種イ19号2側

    明治38年1月-3月 / 黒溝台・奉天会戦 — 騎兵第1旅団長としてコサック騎兵と対峙、日本騎兵を実戦で確立

  10. 10
    野津 道貫の肖像

    野津 道貫 のづ みちつら

    1841 - 1908 江戸・明治 軍人 1種イ1号26側

    明治38年3月 / 奉天会戦 — 第4軍司令官として大山巌・児玉源太郎の下で陸戦終盤の山場を指揮した薩摩出身の名将、元帥

  11. 11
    長谷川 好道の肖像

    長谷川 好道 はせがわ よしみち

    1850 - 1924 明治・大正 軍人 1種イ20号4側

    明治37-38年(1904-05) / 近衛師団長 — 戊辰戦争・西南戦争・日清戦争を歴戦した叩き上げで、日露戦争では近衛師団長として鴨緑江・遼陽・奉天会戦に参加した元帥陸軍大将。後に第二代朝鮮総督

  12. 12
    島村 速雄の肖像

    島村 速雄 しまむら はやお

    1858 - 1923 明治・大正 軍人

    明治37-38年(1904-05) / 連合艦隊参謀長→第二戦隊司令官 — 開戦から日本海海戦前まで東郷平八郎の幕僚トップ、海戦本番では第二戦隊を率いて主戦闘の中核を担った「兵学校 7 期に島村あり」の秀才

  13. 13
    伊集院 五郎の肖像

    伊集院 五郎 いじゅういん ごろう

    1852 - 1921 明治・大正 軍人

    明治38年(1905)5月 / 日本海海戦 — 伊集院信管の開発者として連合艦隊の砲弾を「ロシア戦艦を一発で炎上させる兵器」に変えた「日本海海戦の影の立役者」

  14. 14
    加藤 友三郎の肖像

    加藤 友三郎 かとう ともさぶろう

    1861 - 1923 明治・大正 政治家 1種ロ12号1・6側

    明治38年5月 / 日本海海戦 — 連合艦隊参謀長として東郷平八郎を補佐、ロシア・バルチック艦隊を撃破

  15. 15
    山下 源太郎の肖像

    山下 源太郎 やました げんたろう

    1863 - 1931 明治・大正 軍人 1種イ2号1側(立山墓地)

    明治38年(1905)5月 / 日本海海戦・第一艦隊参謀 — 海軍兵学校 5 期、日本海海戦では連合艦隊参謀として作戦立案に従事。後に連合艦隊司令長官・軍令部長を歴任した米沢藩出身の海軍大将

  16. 16
    小村 寿太郎の肖像

    小村 寿太郎 こむら じゅたろう

    1855 - 1911 明治 政治家 1種ロ12号1・6側

    明治38年9月 / ポーツマス条約 — 外相全権としてロシアとの講和を成立、日露戦争の幕引きを担う